イラストの定番練習法!模写とトレースってどう違うの?

ねえねえ、シアン。模写とトレースって何か違いがあるの?
やってること同じじゃないの?

模写 とトレース は似ているかもしれないけど、練習方法としてはまったく違うものなんだ。

お絵描きの手法として物議を醸しながらもよく話題に上がる「模写 (もしゃ)」と「トレース (trace)」。

元々は絵画やデザインなどの創作活動において用いられる用語で、イラスト初心者はもちろん、おそらく慣れてきてからも長くお世話になる練習方法ではないでしょうか。

模写とトレース、どちらも元になる絵画やイラストを参考にしながら描くため混同されがちですが、それぞれ異なった意味がありますのでご紹介します。

模写とは?

既存の作品を見ながら写し描いていき、自分自身の技術や表現力を磨くための練習法。

模写をする際は、写す作品の特徴を読み取り、考えながら描くのがポイントです。

線(筆)の流れや色の使い方を追うことを意識すると楽しいかも!

描くモチーフによって線の流れはさまざまです。

例えば髪の毛であれば髪型や髪質による違い、肌であれば男性・女性の違い筋肉質・ふくよかさ、服であれば素材の質感や重さなどなど・・・

色の使い方については、「色の選択」「合わせ方」「混ぜ方」「乗せ方」など細かく見ていくと、意識する点は本当に多く、興味は尽きません。

模写を通して描きながらレベルアップすることができるので、自分が今持っている描き方と混ざり合って新しい発見があるのも楽しいです。

好きな絵師さんの作品模写は得るものが多くて楽しいですよ♪

トレースとは?

アナログだとトレース元の作品に透かし紙などにのせて、その線や形をなぞることで、その作品の輪郭や形状を再現するための練習方法。子どもの頃によくやったかもしれませんね^^

デジタルだと元絵のレイヤーの透明度を下げて、その上になぞるレイヤーを用意して描く…これがシンプルな方法かな🤔

素体のパーツバランスやイラストの構図、描くための手の動かし方などを掴むためにメチャメチャ参考になり、特に初心者にとってはイラストを描く楽しさを手軽に感じる事ができるので積極的に取り入れていきたい手法です!

トレースの注意点

トレースは既存の作品の形状を簡単に取り入れる事ができる上に、制作時間を大幅に短縮出来るため、一見するととても便利に感じるかもしれませんが、自身のイラストに使うときには注意したい点もあります。

商用目的のイラストや宣伝イラストには極力使用しないこと!

これに尽きるかと。

著作権や意匠権などがどこまで影響してくるかは分かりませんが、少なくとも人の技術や努力の成果を我が物顔で使用することは倫理的に問題があると感じますし…なによりすぐバレます。

トレース絵の比較まとめなんかもあるけど、よく見つけてるなと感心するよね…

トレース先の方が後々有名になって、過去の作品のトレースを指摘されて忘れたころに炎上するなんてケースもありますしね。。

ただ、誤解なきよう改めて言いますが、初心者にとってパーツバランスや構図を叩き込むとても良い手法であることに間違いはないです。

節度を持って、積極的に使っていきたいですね♪

まとめ

「模写」は既存の作品を参考にしながら自分自身の技術や表現力を向上させるための活動であり、個人的には「自分自身が描いた作品」になると思っています。

一方、「トレース」は既存の作品の形状をそのまま再現することで、簡単にその形状を取り入れることができる、または作品を複製することができますが、「自分自身が描いた作品ではない」と思っています。

※この判断に関しては人それぞれ思うところはあると思いますのでご注意ください。

ただし、あくまで商用目的やオリジナルイラストと謳ってイラストを公開する時の見解であって、個人で楽しむ範疇であったり、練習作品としてお披露目する分にはトレース作品であることを変に気にする必要は無いと思います。

作品を世に送り出すにあたって、自分なりの心構えと線引きですね。

「模写 (もしゃ)」と「トレース (trace)」はイラストの練習方法としてはどちらも初心者でも手を出しやすく効果的な手法です!

楽しくお絵描きをしながら効率よく上達するために、上手く付き合っていきたいものですね。

今回はこの辺で失礼!アデュー(/・ω・)/☆彡

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